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市場データの使い方:市場規模に幅がある理由

更新日:2023年2月20日



市場分析データの見方


新年度や半期ごとの取り組み検討、マーケティング担当者や営業担当者さんなら 自社の立ち位置や市場動向が気になりますね。

とくに新しい商材の取り扱いや事業を始める場合は、市場規模を調べます

私はIT業界でしたから、「今日からマーケティング担当です」と言われて

ガートナーやIDC、富士キメラ総研など市場調査会社のデータを見てみました


そして気づいたのは、

「同じ市場なのに、調査会社によって市場規模が全然違う…」

みなさんにも覚えがありませんか?


どうしよう?いろいろ考えました

・いくつかの調査結果から、中間値を使う?

・メディアが記事にしたプレスリリース情報を採用する?

・データの選び方が間違った?


そして15年後、マーケティング担当から調査会社のアナリストになって 答えがわかりました

あの頃の自分にまず教えてあげたい2つです

■調査レポートで最初に確認するのは「市場定義」

■市場規模には大きく2種類ある

今回はここについて解説します


最初のチェックポイント:市場定義とは


調査レポートの「市場」が、何を対象にどう算出したかが載っています

自分が探している情報かどうか、最初に市場定義を見てチェック


調査対象の商材/市場名/期間、これは調査会社によって違います

→同じ市場名でも、集計期間や含んでいるものがバラバラです



2番目のチェックポイント:市場規模の種類とは


市場規模を金額で見る場合、差が出る理由の1つ目は市場定義の違いでした

そして、もう1つの差が算出対象(数える対象)の違いです


・市場価格(消費者の支出額)

・出荷額


◆IT業界の例で説明します

出荷額<市場価格となることを、覚えておきましょう

出荷額

ハードウェアやソフトウェア商品を、開発/販売する会社の売上が「出荷額」です

ベンダーシェアは、この金額を算出している調査レポートを参考にします


市場価格

企業や個人など「消費者が支払った金額」です

ここにはSIerなどの中間マージン、消費税も含まれます 企業の支出傾向などを調べたい場合、こちらを参考にします


台数、個数

スマートデバイス/ゲーム/ハードウェアの場合、消費者が購入した台数(個数)や

ユーザーの人数を対象に調査する場合もあります

出荷台数+市中在庫分=消費者の購入数

ただし、市場規模を金額で見る場合は、出荷額<市場価格(消費者支出額)になります




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