今のままでは、何もやりたいことができない。だから転職しようと思います。
「転職準備のために、IT業界の動向を知りたい」
ご相談者は50代の男性、一部上場企業で人事と管理担当の部長職です。
この方は3回「ご相談」サービスをご利用いただきました。
非常にバイタリティとユーモアがある方で、とても意欲的に転職先を探していました。
「今の会社の事業では、先行きに不安があるので転職を考えている」
しかし、お話を伺っていく中で、転職を検討している本当の理由がわかりました。
自分のやりたいことは何ですか
中途採用者向けの相談窓口などを担当しながら、
人事や管理系のお仕事をしているそうです。
とても人当たりが良い方なので、中途採用の方々も気軽に質問できそうです。
しかし、一見問題なさそうな彼にも不満がありました
「何もやらせてもらえない」。
少し詳しく内容を伺ったところ、こんな悩みを抱えていました。
最初は、いくつか面白そうなプロジェクトに参加していたが、
いつのまにか居場所がなくなっている。
結局何もきちんと任されないから、外に居場所を見つけようと思ったそうです。
それでは、新しい職場でどんなことをやってみたいですか?
「今の会社の問題点を、自分だったらこう解決すべきだと思います。
まずは…、他にも…」
出てくる答えは、どれも人事や管理に関係する内容です。 ご専門領域ですから、当然ですね。
それだったら、”やらされている業務”ではなく 『私はこれがやってみたい。やらせてみてください』
って言ってみたらどうですか?
「えっ?!」
思い込みのワナ
今の状況は、自分が望むものではない→ここでは活躍できない! よし、転職だ!
さて、本当にそれだけが解決策なのでしょうか。
私も5回以上、転職しています。
それについても、いつかご紹介したいと思いますが
彼の場合は「職場」や「事業内容」「担当業務」が問題ではありません。
状況を捕捉すれば、業務を固定せず、フレキシブルにプロジェクトに参加できる立場です。つまり、やりたい職務を自分で選ぶことができる立場だということです。
ここに気づいていなかったせいで、自分の可能性を自分で小さくしていたようです。
もったいない!!
結局、この方は転職しませんでした。
その後、すぐに話してくださった取り組みを上司に伝え、
今の勤め先で、部署移動もせず、やりたいことを仕事にしています。
「悩んでいた数か月は一体何だったのか??
自分の居場所はここじゃない…そう思っていた頃よりも、
周りのメンバーとの関係性もよくなったそう」で、
私も嬉しい気分になりました。今後もご活躍を、応援しています!
人は黙っていても、全身でいろいろなことを伝えていますから
気分良く過ごしていたら、周りとの関係も変わって当然ですね。
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